Search
Calendar
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>
Recommend
 (JUGEMレビュー »)

秋田の山ガール「ばりこ」が、山登り初心者から達人までに成長する姿が秋田の山と個性的な仲間との山行を通して成長していく姿が描写されています。
Recommend
がん治療中の女性のためのLIFE&Beauty
がん治療中の女性のためのLIFE&Beauty (JUGEMレビュー »)
さとう 桜子
がんでも美しく輝く女性でいよう

日常のスキンケアやメイクなど経験者ならではの工夫が満載。患者さんやご家族へのプレゼントにも最適です。ご一読ください。
Recommend
蜜蜂と遠雷
蜜蜂と遠雷 (JUGEMレビュー »)
恩田 陸
迫力のあるピアノの音律が文書から浮かんできます。一度読みだすと止まりません。必読書です。
New Entries
Recent Comment
Category
Archives
Profile
Links
mobile
qrcode
RSSATOM 無料ブログ作成サービス JUGEM
がん100万人の時代へ
0

    JUGEMテーマ:がん全般

    平成30年10月6日(土)秋田魁新報「聴診記」

    がん罹患について投稿しました。

    日本全体で100万人、秋田県では約1万人ががんに罹る時代です。

    聴診記がん罹患001.jpg

    以下本文です。

    国立がん研究センターは先月14日、2014年に新たにがんと診断された患者数が約86万7千人に上ったと発表しました。同時に、18年には男性57万4800人、女性43万8700人、合わせて101万3600人が新たにがんと診断されると推定しました。

     がんの部位別でみると、全国では男性が胃、肺、大腸、前立腺、肝臓の順で多く、女性は乳房、大腸、胃、肺、子宮の順でした。男女合計では前回2位だった大腸がんが、胃がんに代わり1位となりました。

     一方、本県の状況については15年のデータが既に公表されています。県がん登録部会がまとめた地域がん登録集計報告によると、本県では15年の1年間に約9500人が新たにがんと診断されたと推定されます。部位別では男性が大腸、胃、肺、前立腺の順に多く、女性は大腸、乳房、胃、子宮の順でした。男女共に胃がんが減少し、肺がんが増加傾向を示しています。

     国立がん研究センターの統計(14年全国がん罹患モニタリング集計)でみると、人口10万人に対する本県の部位別がん年齢調整罹患率は、胃が男女共に全国4位、大腸は男性が1位、女性が2位。年齢調整がん死亡率は、本県の男性が全国2位、女性は13位。中でも胃がんは男性3位、女性1位、大腸がんは男性3位、女性5位であることから、胃がんと大腸がんの対策が特に重要と考えられます。

     胃がんの発症率が高い地域の特徴として、食塩摂取量の多さと喫煙率の高さが挙げられます。本県でも、伝統的に魚や野菜を塩漬けにして保存食としてきました。がん研究センターが男性2万人を10年間追跡調査した結果、みそ汁や漬物、タラコや明太子などの塩分の高い食品を毎日食べるグループは、胃がん発症のリスクが塩蔵魚卵は2・44倍、塩辛は3倍以上になったと報告しています。

     胃がんを引き起こす細菌であるヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)は、胃の中にいます。高塩分の食品は胃の粘膜を塩漬けにし、粘膜の防御機能を弱めてしまうため、結果として胃がん発症の原因になると考えられます。全国的に胃がんが減少傾向にあるのは、ピロリ菌の除菌が一般的になってきたことも一因です。

     大腸がんの発症については、食生活が肉食に偏り欧米化が進んでいることや、飲酒習慣などが関係しているとされています。

     日本人の2人に1人ががんになる時代です。食生活を見直すこと、禁煙すること、受動喫煙させないこと、がん検診を受けること。そして2次検査の場合は、医療機関で精密検査を必ず受けることで「健康寿命日本一」を目指したいと思います。

     (はしづめ・たかひろ はしづめクリニック院長、秋田市)

    posted by: hashizume-c | 医療 | 22:43 | comments(0) | trackbacks(0) | - |