Search
Calendar
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>
Recommend
 (JUGEMレビュー »)

秋田の山ガール「ばりこ」が、山登り初心者から達人までに成長する姿が秋田の山と個性的な仲間との山行を通して成長していく姿が描写されています。
Recommend
がん治療中の女性のためのLIFE&Beauty
がん治療中の女性のためのLIFE&Beauty (JUGEMレビュー »)
さとう 桜子
がんでも美しく輝く女性でいよう

日常のスキンケアやメイクなど経験者ならではの工夫が満載。患者さんやご家族へのプレゼントにも最適です。ご一読ください。
Recommend
蜜蜂と遠雷
蜜蜂と遠雷 (JUGEMレビュー »)
恩田 陸
迫力のあるピアノの音律が文書から浮かんできます。一度読みだすと止まりません。必読書です。
New Entries
Recent Comment
Category
Archives
Profile
Links
mobile
qrcode
RSSATOM 無料ブログ作成サービス JUGEM
5月18日(土)秋田魁新報「聴診記」患者の意思決定
0

    JUGEMテーマ:がん全般

    秋田魁新報の医療コラム「聴診記」

    今回も患者の意思決定について書いてみました。

    昭和から平成、令和へと時代の変遷とともに変化していきました。

    聴診記自己決定決定002.jpg

    以下本文

    令和の時代が始まりました。昭和の終わりに医師になった私は、平成の30年間を医師として過ごしてきました。平成は、医療が大きく進歩した時代でもありました。

     手術後の輸血が原因で母が罹患したC型肝炎は、かつて「非A非B型肝炎」と呼ばれていました。やがてC型肝炎ウィルスが同定され、治療法の目覚ましい進歩によって今では治せる病気になりつつあります。医療現場の努力や、行政による公的助成の強化などにより、県内でも肝臓がんの発症は減少しています。

     また、分子標的薬と呼ばれる薬剤が多くの疾患で開発され、治癒が難しい病気でもQOL(生活の質)を維持することが可能になってきました。治癒だけでなく、生活の質をどう保つかという視点を得たことは、医療の大きな転換点の一つだったと言えます。

     かつての日本では、医師の権限と裁量で治療方針が決められ、患者はそれに従って治療を受けていました。いわば、父の言うことに家族が全て従う「父権主義」の時代でした。

     私が医学生の頃は、「がん」であることを患者に伝えてはならない、と講義で教わったものです。医師はがんを本人に伝えないまま、抗がん剤治療を行ったり、良性の病名を伝えて、実際にはがんを切除する手術を行ったりしていました。外科医として自ら手術を執刀するようになってからも、「本当にこれで良いのか」と自問自答したことも少なからずありました。

     時代はやがて、インフォームドコンセント(説明と同意)が推奨され、実施されるように変わってきました。病状を本人に正しく伝えた上で、どのような治療を受けたいかを本人が選ぶ「患者の自己決定」が尊重されるようになったのです。治療が難しい進行したがんなどの場合も、現在は本人に伝え、本人の同意があれば家族などが同席するのが一般的になりました。伝え方のルールやマニュアルもあり、緩和ケア研修会などで研修医らが学ぶ仕組みが整っています。

     平成の最後には、人生の最終段階に備えて、本人がどのような医療やケアを望むのかをあらかじめ話し合っておく「アドバンス・ケア・プランニング」が推奨されるようになりました。この話題は昨年、本欄でも何度か取り上げました。

     医療の進歩に合わせて、医療者側と患者・家族側の意思決定を支援する仕組みが少しずつ整えられてきました。新しい時代を迎え、より良い社会を皆で作り上げていくために、医療がさらに貢献していくことを期待します。

    (はしづめ・たかひろ はしづめクリニック院長、秋田市)

    posted by: hashizume-c | 医療 | 06:54 | comments(0) | trackbacks(0) | - |









    この記事のトラックバックURL
    http://hashizume-c.jugem.jp/trackback/769
    トラックバック